天文台日記

こうのとり4号はＩＳＳへの資材運搬ミッションを終えて、換わりにゴミを腹いっぱい詰め込んだ。
本日午後九州上空から大気圏に突入プログラムを開始、高温のプラズマとなりながら一部は南太平洋(ほとんど南氷洋）に落下したようです。
　伊豆南端の｢あいあい岬｣で15時08分にその小さな儚き姿を捉えました。南西の位置から南南東へほとんど水平に尾を引きながら、普段見るＩＳＳの速度とほとんど変わらずに飛行(この段階では）していった。

JAXAの計画
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/059/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2013/07/17/1337753_5.pdf …
海保からHTV-４再突入に関する水路航行警報（地図画像をドラッグして南を表示させる）
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/TUHO/visualization/visualpage.html …

★☆★☆　当ブログを訪ねて下さった方々より、様々なご意見感想をいただきました。
もう少し検証してみることにした。
①撮影は日中背景の青空を暗くコントラストを付けるために偏光フィルターを使った。
②ＪＡＸＡに問い合わせたところ回答がきましたので報告します。
私が一番知りたかった実際の飛行コースは教えていただけませんでした、が、同時刻の高度400ｋｍは判明しました。
またこの頃に伊豆の少し南方を高度10ｋｍで飛行する名古屋・大阪発の国際線があったか調べてみようと考えましたが、定期便の他にチャーター便や韓国・中国発を調べることは困難と判断して止めました。予想通りというかピントのずれた根拠にも触れない回答です。知りたかったのは同時刻には高度を落とす逆噴射中であったか？なんですが残念。大気圏再突入は約400ｋｍの周回軌道から遠地点を400ｋｍとした楕円軌道に移行し近地点を大気圏（100ｋｍ）に持ってくることをいうのですがね。
③そこで検証のポイントをこれこれの理由で見えるはずが無いの消去法に切り替えた。



そもそもＨＴＶ-4は見える位置にいたの？
航空機としたらせいぜい100ｋｍ圏内になりそうだ。④仰角20°で1100ｋｍ。仰角をもっと下げれば2000ｋｍ先まで可。赤道直下まで6000ｋｍだからマリアナ上空位かな。
⑤静止軌道衛星を最終軌道に載せるアポジキックモーターのガスは夜間簡単に撮影できるが今回は日中でどうかな？
⑥着水地点を安全な南太平洋に持ってくるには日本から見える範囲では大気との摩擦を起こす高さには降りていないのは確かだ。制御不能のデブリや事故なら別だが。